映画「天使と悪魔」(2009) #1
あらすじ
スイスのセルン研究所で、大型ハドロン衝突型加速器による反物質を作る実験が行われていた。実験は成功したのだが、出来上がった3つの反物質の内、1つが盗まれてしまう。
時を同じくしてヴァチカンでは、皇教の死によりコンクラーベ(枢機卿による新皇教を選ぶ会議)が行われようとしている。しかし有力候補とされる4人の枢機卿が、誘拐される事件が発生。事件のことは公表されないまま、解決のために象徴学者のラングドン教授(トム・ハンクス)が、ヴァチカンに呼び寄せられる。
ヴァチカンに送られてきた犯人からの映像には、誘拐された枢機卿の姿と犯人からのメッセージが入っていた。その映像から、事件解決の糸口を探し出そうとするラングドン教授。
それとは別の映像には反物質が。ラングドン同様、スイスからヴァチカンに呼び寄せられた生物物理学者のヴィクトリア博士。2人はヴァチカン警察とスイス衛兵隊と共に枢機卿を救うべく、犯人を追うのだが・・・。
予告編 を下記より見ることが出来ます。
ヴィクトリアの専門分野(生物物理学)からの視点
反物質とは?
作中の映像では、容器の中に光のようなものが浮いている。
ヴィクトリアの説明では、宇宙の起源のカギとなる「神の素粒子」と呼ばれる物質で、物質に質量を与えるもの。この反物質がなければ物質も存在しない。両端が電磁石になっている容器の中に浮いており、もし別の物質と接触すれば、物質と反物質が対消滅(ついしょうめつ)を起こすことになる。
対消滅とは?
対になる物質(粒子)と反物質(反粒子)が衝突すると起きる現象のこと。作中では、その衝撃は5Kトンの爆薬に相当するもので、1都市が吹き飛ぶ威力と表現されている。
ラングドンの専門分野(象徴学)からの視点
神の素粒子とは?
作中での説明はないが、ラングドンが「創造の瞬間」の話と表現したことから、旧約聖書の「創世記」に記されている、2日目に神が天(宇宙)を作った話を指しているのだと思われる。
犯人からのメッセージとは?
犯人からのメッセージの中に「焼き印」という言葉が含まれている。イルミナティの伝説では5つの焼き印が存在する。最初の4つは、科学の基本元素「土・空気・火・水」を表し、5つ目は今も謎。
この5つ目の「焼き印」が表すものが何なのか、クライマックスで明かされることになる。
動画配信サービス「dTV」ならテレビ、パソコン、タブレットでも見放題
関連記事