今だからこそ、観てほしい映画「ダ・ヴィンチ・コード」(2006) #2
この作品を初めて観たのは多分、映画館でだと思う。「多分」と付けたのには理由がある。公開当時、私は映画館で働いており仕事で観る機会が多かった。そのため自分が観た作品が、映画館で観たのか家で観たのか、或いは仕事で観たのかプライベートで観たのかが分からないことが多いのだ。何度も観ている作品は、特に分からなくなる。いずれにしろDVDを購入した程、好きな作品であることには違いない。
ラングドンの公演「図像の解釈」
公演はラングドンの次のセリフで始まる。
象徴(シンボル)は言葉です。過去を知るための・・・。「一幅の絵画は千の言葉を語る」とか。でも、どういう言葉なのか。
自分が何かを人に伝えようとするとき言葉を使う。この場合、伝える側と受け取る側が共通の言語を使用(理解)していることが前提となる。日本語を使う場合、日本語を理解している人にしか伝わらない。内容がどんなに素晴らしくても。
ラングドンは「象徴という言語」を使って「秘密」に迫っていく。
最後の晩餐
数カ月前に放送された、アニメ「ルパン三世(LUPIN THE THIRD)」の中でも登場するダ・ヴィンチの傑作「最後の晩餐」。
ダ・ヴィンチが絵画を通して語ろうとしたこととは?象徴が意味するものをソフィーに説明しながら、ラングドンと友人のリーがこの絵に隠された「杯」について語っていく。
この作品の魅力の1つは「謎解き」だ。映画「天使と悪魔」でも言えることだが、あまり説明し過ぎるとその魅力が失われてしまう。非常に好きな作品であるだけに、書きたいことは沢山あるが、このくらいで止めておくことにする。
他の作品に出てくる暗号とダイイング・メッセージ
(挙げるときりがないので、好きな作品のみ)
1)海外ドラマ「SHERLOCK/シャーロック シーズン3」
スキップ・コード
文章をある一定の単語・字数を飛ばして読むことで、別の意味の文章に変える暗号。
作中では、ワトソンの危機を伝え、救出場所を示す重要な暗号となる。そして、後にこの暗号解読にまつわるエピソードが出てくるのだが・・・。
2)ドラマ「相棒12」/第2話「殺人の定理」
「 a drink 」を丸で囲ったメッセージ。
作中では、数学を使って犯人が導き出される。
「殺人の定理」については、別の機会に詳しく書くことにする。
3)ドラマ「ケイゾク」/特別編「死を契約する呪いの樹」
「イナエ」
作中では、村人が解いてしまう。2)とは難解度が違いすぎて、ここに挙げるのもどうかと思ったが、「ケイゾク」は好きな作品だからいいのだ。
最後に、ラングドンのこのセリフを
我々は過去を知ることにより、現在を理解できるのです。「真実」だと信じられているものと本当の真実を見分け、私達のことを伝え、歴史をどう書き残せばいいのか。何世紀もの長きに亘って歪められてきた歴史から、元の真実を掘り起こせるのか?今夜はその探求の旅です。
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