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映画「フィフス・エレメント」(1997)

あらすじ

 1914年エジプトで、ある考古学者が壁画に描かれている絵を解読しようとしていた。そこに描かれているのは人間と「生」の四要素である水・火・土・風、そして中央に第五の要素(フィフス・エレメント)が。この絵が何を意味しているのか?

 舞台は300年後の2263年ニューヨーク。邪悪な宇宙の知的生命体が地球に襲いかかろうとしていた。元軍人でタクシー運転手のコーベン(ブルース・ウィリス)の車に、謎の言葉を話す女性リールー(ミラ・ジョヴォヴィッチ)が突然飛び込んできた。この出会いを切っ掛けに、コーベンは人類滅亡の危機を救うべく任務を引き受けることとなるのだが・・・。

 

予告編 を下記より見ることが出来ます。

 

 話は「善」と「悪」の対立、といった単純なものだと思う。「善」を象徴するものとして第五の要素(フィフス・エレメント)が、そして「悪」を象徴するものとして邪悪な知的生命体が存在する。

 壁画に描かれていた物語が絵本というバイブルによって語り継がれ、2263年に神話の世界が現実のものとなり、それに巻き込まれた人々の物語とも言える。

 監督はリュック・ベッソン。最近の作品では映画「LUCY(ルーシー)」(2014)が挙げられる。ベッソン監督の作品は、他にも好きな作品があるので、改めて紹介していく。

 

映画から最近のニュースを考える

 作中、謎の言葉を話すリールーが5,000年間の地球の歴史を頭に入れるシーンがある。「WAR」を検索した際、これまでの人類の戦争を写した写真が次々に検索画面に流れ、最後に原爆投下後に出来るキノコ雲の写真で静止する。

 数日前アメリカのケリー国務長官が、広島の平和記念公園を訪れたことがニュースになった。オバマ大統領も来月の伊勢志摩サミットに合わせて、広島訪問を検討しているとか。アメリカの国務長官平和記念公園を訪問するのは初とのことで評価する声がある一方、謝罪がなければ意味がないとする意見もある。

 作中のキノコ雲は「WAR」の検索画面で現れており、日本の広島・長崎への原爆投下を表していることは明らかだ。ベッソン監督がこのシーンに込めたメッセージが、伝わってくるようだ。

 

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