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映画「タイムマシン」(2002)

あらすじ

 1899年のニューヨーク。大学教授のアレクサンダー(ガイ・ピアーズ)は恋人のエマ(シエンナ・ギロリー)にプロポーズをする。だがその直後、強盗によってエマの命は奪われる。エマを失ったアレクサンダーは、彼女を取り戻すために自ら設計したタイムマシンに乗るのだが・・・。

 

 

タイムマシンのデザイン

 駆動している時に光に包まれ球体になった姿が非常に美しい。内部のパーツにも拘りが感じられる。タイムマシンの設計には1年、組立には20人のスタッフで2カ月半費やしたようだ。重量も1.8tと凄い。

 形が球体というところが、またいい。宇宙から見た地球や月と同じ形。映像として見せる上で、これがもしキューブ形だったら興ざめしたと思う。

 

80万年後の世界

 作品の大半は80万年後の世界を描いている。エロイ族とモーロックの2種に分かれた種族の対立する世界だ。エロイ族の女性マーラ(サマンサ・マンバ)とアレクサンダー。2人が会話をするシーンはそれ程多くはないが、彼女の言葉には様々なメッセージが込められているように感じた。そしてモーロックの長(ジェレミー・アイアンズ)が最後に語るタイムマシンとは・・・。

 

予告編

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言葉と概念

 エロイ族にアレクサンダーの言葉は通じない。彼の話す言葉は「石の言葉」と言われマーラはその言葉の先生だ。彼女はエロイ人と彼の通訳の役割を果たしている。

 2人の会話の中で「盗まれる」という言葉が使われるシーンがあるのだが、マーラにはその言葉の意味が分からない。エロイ族には「盗む」という「概念」が存在しないからだ。日本語では「もったいない」が他の国にはない概念で、各国に訳せる言葉が存在しないことから「Mottainai」を世界共通の言葉にしようという動きがある。

 前回のログ、ドラマ「相棒12」/第2話「殺人の定理」の「重力波の観測」と「リーマン予想」に至るまでの経緯の要約の中で「概念」という言葉が何度も出てきた。それまで存在しなかった「概念」を見付けることが、いかに困難なことなのか、想像できるだろうか?

 

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