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映画「JSA」(2001)

あらすじ

 事件は38度線上での1発の銃声から始まった。北側で起きた射殺事件。生存者は両国各1名で、容疑者は南側の兵士スヒョク(イ・ビョンホン)。北側の兵士ギョンピル(ソン・ガンホ)は負傷し入院。2人の陳述書の内容は全く異なっていた。

 事件を調査するため中立国監督委員会から派遣された、スイス軍の捜査官ソフィー(イ・ヨンエ)。彼女は事件の当事者たちと面会し、捜査を進めていく。そして徐々に真相が明らかになっていくのだが・・・。

 

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 映画「バーディ」同様、テーマは重い。そして「バーディ」程ではないが、こちらも所々に軽さが散りばめられている。軽さと緊張感、そのバランスがいい。そして、衝撃のラストが!

 

キム・グァンソン(1964~1996

 作中で流れる歌「二等兵の手紙」を歌っている歌手。1996年に自殺。

 彼の歌が流れているシーンでギョンピルが語ったセリフが、この作品で重要な役割(意味)を果たすことになる。

 

軍事境界線

 いわゆる38度線は、南北両国家の合意のもとに定められた国境ではなく、1953年に朝鮮戦争が停戦した際の便宜的な戦争停戦ラインであり、朝鮮半島が依然として準戦時下体制にあることを物語る。

 

武装地帯

 全長248Kmに及ぶ軍事境界線から、南北にそれぞれ2Kmずつ分割された幅4Kmの地域のこと。約6,400平方メートルにも及ぶ一帯には膨大な数の地雷が埋められているとされるが、原始状態の生態系がそのまま保存されており、皮肉にも人間以外の動植物にとっては、緑豊かな「自然の楽園」である。

 

中立国監督委員会

 韓国側にはスイスとスウェーデンから、北朝鮮側にはチェコポーランドから責任官が派遣され構成される「第三者による間接監視機構」。現在、北側の中立国監督委員会は解体された状態であるため、中立国監督委員会の全ての経済的支援は国連軍司令部に任されている。

 

共同警備区域(Joint Security Area

 軍事境界線を中心とした直径800mの円形状のこの地域は、公式的に国連軍と北朝鮮軍が共同警備を担当しているため共同警備区域(J S A)と呼ばれ、南北双方の行政管轄権外にある特殊な地域となっている。

 かつてJSA内では南北警備兵が自由に行き来することが許されていたが、1976年に起きた「ポプラの木事件」以降、軍事境界線上に幅50cm、高さ5cmのコンクリートの線が設置され、南北警備兵が線を挟んでにらみ合う状態が現在まで続くこととなる。

出典:DVD「JSA」特典映像(JSAの背景)

 

予告編

 

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