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映画「ニュー・シネマ・パラダイス」劇場公開版 / オリジナル版(1989)

あらすじ

 戦後間もないシチリア島に、母と妹の3人で暮らす少年トト。村の唯一の娯楽である映画館で映写技師として働くアルフレード。トトは大好きな映画を観るため、母の目を盗んで映画館に通う。やがてトトとアルフレードの間に友情が芽生えていく。そして成長したトトの元にアルフレードの訃報が・・・。

 

予告編 を下記より見ることが出来ます。

 

この作品は3バージョン

 劇場公開版(インターナショナル版)の124分、オリジナル版の155分、完全オリジナル版の174分の3バージョン存在する。私が観たのは、劇場公開版とオリジナル版の2バージョン。このログを書く前に尺を調べていて、オリジナル版と完全オリジナル版の尺が違う作品だと初めて知った。オリジナル版の表記を完全オリジナル版に変更しただけで、中身は同じものだと思っていたからだ。

 

どちらの作品がよかったか

 私の場合、劇場公開版を観た後にオリジナル版を観た。オリジナル版を観終わった時、観たことを後悔した程がっかりした。余分な説明が加わるだけで、こんなに変わってしまうのかと驚きさえした。今までに別のバージョンを観て、これ程の差を感じたことがない。劇場公開版が非常によかっただけに残念で仕方がない。映画「ニキータ」の紹介ログでも触れたが、想像する余地のない作品は、映画から観る楽しさを奪うのだ。少なくとも私の場合はそうだ。

 

映写技師としての視点

 この作品を初めて観たのはレンタル店で働いていたときだった。あの有名なラストシーンには、こんな物語が詰まっていたのかと感動したものだ。それから何年か後に、まさか自分が映写技師の仕事をするとは思ってもいなかった。時代も国も違うため、映写機もフィルムの編集方法も映写室の様子も全く異なるが、映写技師の仕事を経験した後に観ると以前とは違った思い入れを作品に感じる。

 現在はデジタル化が進み、フィルムは殆ど扱われていないと思うが、映画館「ニュー・シネマ・パラダイス」同様、時代の流れは止められない。 

 

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